皆様方の暖かいご支援のおかげにより、当院も開院後丸10年経ちました。当初は患者さんの数も少なく、少ない待ち時間でゆっくりと診察をすることができました。しかし患者さんが増えるにつれ、待合室の混雑、長い待ち時間など、ご迷惑をおかけすることが多くなってしまいました。
当初は、近隣に予約システムのクリニックもあり、当院は予約システムを持たないことのメリット(いつでもかかりたいときにかかれる)を生かした診療を行おうという方針で、受診が必要な時に直接ご来院いただき、受付で順番に名前を記入後にお待ちいただく方法をとっていました。しかしインフルエンザの流行期などに、朝早くから玄関前に待合室に入りきれない程の順番待ちの行列、待合室で診療待ち2時間などという現実に直面すると、感染予防などの点からも、何らかの対応の必要性を痛感しました。
そこで開院4年後の平成15年9月に「診療電話自動受付」を導入しましたが、この考え方のベースとしてあるのは予約制ではありません。来院される前に「電話で受付の順番をとる」ことにより、できるだけクリニックでの時間的ロスを少なくしていただくのが大きな目的です。従って自動受付では、希望の時間を指定することはできません。今まで「さあこれから受診しよう」とした時に、来院して窓口で順番を取って待合でお待ちいただいた代わりに、ご自宅でまず受付していただき、できるだけ診察開始間際に来院していただくようなイメージです。電話自動受付では、大体の診療予想時間の案内も行われるので、受付に先に順番だけとるために足を運ぶ手間が省け、また冬の寒い朝早くから、順番取りのために並ぶ必要などがなくなります。また窓口に来るまでわからなかった、「どの程度混んでいるか、どの程度待てばよいか」が、自宅から電話でわかるという利点もあります。また同じ2時間待ちでも、診療間際までご自宅で待つことができ、お子さんも待合室に長時間いるより楽になるでしょう。受付時間を分散することにより、待合室の混雑を緩和し、感染予防に役立てることもできます。一度来院したけれども、混雑しているため出直してくる、などの必要はなくなるので、遠方の方にも利点があると考えています。
しかし混み合う季節には、「チケットセンターさながら、電話での受付をとるのに2時間かかった」などというお声も拝聴し、また夜間から受付のため、間違い電話によりご迷惑をおかけするなどの問題も増えてきました。
そこで今回開院11年目にあたり、さらに患者さんの利便性を図り、間違い電話の問題も解消するために、開院後10年間でめざましく普及した携帯インターネット(WEB)での受付も行えるようにしました。これにより、職場などから受付のための電話がしにくかったような方でも、受付をしやすくなると思います。またWEBではご希望によりメールサービスのご利用も可能となります。全てを満足できるシステムはありませんが、これまでのところ電話受付だけでも、平均待ち時間の短縮化には貢献していると考えられます。今後も、受診される(初診以外の)全ての方に「WEB(または電話)による自動受付後の受診」にご協力のほど、よろしくお願いいたします。
平成21年8月 あざがみ小児クリニック 阿座上志郎